システムエンジニアに直接依頼することについて

データを可視化・分析する仕組みを構築するにもコストがかかります。しかし目的はあくまで、データを可視化・分析した上で行う施策により経営改善することで、その施策検討・実施により多くの経営資源を投下すべきです。
そのためには、やみくもに行うのではなく、大局的な視点から経営改善のためにどのようなデータを優先的に可視化・分析すべきかを選定し、かつ、有効な施策に反映していかなければいけません。システムエンジニアはあくまでシステム開発の専門家であり、これに必要な経営に関する知識が十分ではない場合があります。
ITベンダーに所属するシステムエンジニアは、クライアント企業から要望されるシステムを開発したり、自社の製品やサービスを販売することが使命であり、導入したシステムがクライアント企業において経営改善に効果があったかどうかに責任を持つ立場ではありません。
経営改善のための有効な施策がシステム導入であると判断し、システム開発の専門家に依頼する場合においても、IT的視点に加え、経営的視点を持ってクライアント企業を支援できる立場の人材を活用することで、システム導入効果を最大化できる可能性が高まります。