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「既存サービス利用」と「ゼロからオーダーメイド開発」について

 
 
システムを導入する際の選択肢として、まず大きく以下の2パターンがあります。
 
 
どちらを選択すればよいのでしょうか。
結論は、基本的にはA(既存サービス利用)で、以下の場合はB(オーダーメイド開発)となります。
  1. 自社業務において必要な機能がAにない。
  1. Aに自社業務においては使わない機能が多すぎて、使いにくい。(または高額)
 
どのような業務領域においても、最初に検討すべきはAです。
導入までの時間・手間・コストが少なく、かつ洗練された業務フローに合うように作られているからです。
特に、給与ソフト・会計ソフトは検討するまでもなくAを選択することがほとんどです。
これは、どの企業にとっても必要な機能がほぼ変わらず、独自性を出すことが企業の強み・競争力につながりにくい領域だからです。
(さらに法改正による更新が多い領域なので、それに対応されるサブスクリプションサービスや保守サービスに加入する場合が多いです)
 
販売管理・在庫管理・勤怠管理・POSなどもAを選択する場合が増えています。
既存サービスに自社業務に必要な機能がない(自社業務フローに合わない)場合、その独自性が企業の強み・競争力につながっているかをしっかり判断する必要があります。
あまりつながっていないのであれば、既存サービスが想定している業務フローに合わせた方がよいです。
 
上記1の例として、既存サービスの販売管理システムにおいて、売上分析機能が不十分な場合があります。
分析機能は企業の強み・競争力につながりやすい機能です。
ですがこの場合も、B(オーダーメイド開発)ではなく、基本Aで、以下の事例のように既存サービスのデータ連携機能(API、CSVファイル出力)を活用し、分析機能だけをアドオンで開発する方法がおすすめです。
 
 
このように、どのようにシステム導入するのがよいかは、自社の経営・業務全体を俯瞰できる知識とシステムの知識の両方が必要になります。
ITベンダーに相談する前に、これら両方の知識を持つ専門家に相談することは非常に有益と考えます。
弊社であれば、ITベンダーの選定や選定後のプロジェクトマネジメントにもお役に立てます。